ワードプレスで、サイトを制作するとき、みなさんは、テーマをそのまま使ってはいないでしょうか?
そのままテーマを使ってしまうと、テーマのバージョンアップがあった時に、せっかくカスタマイズしたものが、元に戻ってしまいます。
実際に私の場合、テーマをそのまま使用したことで、カスタマイズしたソースとサヨナラした経験があります・・・
そんなことにならないように、テーマを導入する際は、子テーマを作るようにしておくと良いです。
子テーマというのは、何なの?
そこで、今回は子テーマを簡単に作成できるプラグインのご紹介をしたいと思いますが、まずは、子テーマとは何ぞやという話から。
最近、テーマを販売している方で、子テーマを用意してくれている販売者の方もいらっしゃいますが、ほとんどの販売者や無料テーマを配布している方は、子テーマの用意はしてくれていませんので、自分で作成する必要があります。
もちろん、テーマのカスタマイズをしないということであれば、子テーマは必要ではありませんが、だんだんと慣れてくると、カスタマイズしたくなります。きっと。
そんな時には、子テーマは必ず必要になりますので、「わたしには、今は不要」という方でも難しくありませんので、読んでみてください。
で、話の方向がズレてしまっていましたが、「子テーマとは何なのか?」
簡単に言えば、親テーマ(元テーマ)から機能やスタイルを引き継いだソースで、編集を前提としたテーマということになります。
この子テーマのファイルを編集(カスタマイズ)することで、親テーマのその部分の影響を受けなくなります。
そのため、元テーマ(親テーマ)が、自動でバージョンアップされたとしても、子テーマ内で編集(カスタマイズ)したファイルに影響を及ぼさないというメリットがあります。
テーマが自動でバージョンアップされることは少ないと思いますが、間違えてバージョンアップしてしまったり、一緒にワードプレスを管理している人が、知らずにバージョンアップしてしまったりという、不測の事態に対応することができるわけです。
では、子テーマを作ることができるプラグインの説明に入りたいと思います。
One-Click Child Themeプラグインがとても便利!
色々なプラグインがある中で、一番おすすめなのが、「One-Click Child Theme」というプラグインになります。
このプラグインが優れている点は、子テーマを作成するだけではなく、親テーマから子テーマに必要なファイルを簡単にコピーできる点です。
もし、このコピーの機能がない場合には、サーバーにFTP接続してファイルをコピーする必要が出てきますので、「FTP? それって何?」とう人にとっては難しい話になってしまいますので、そんな不安もなくなるプラグインなのです。
One-Click Child Theme 導入方法から使い方
導入方法
子テーマを導入したいサイトのワードプレスの管理画面にログインし、「プラグイン」ー「新規追加」の「プラグインの検索」枠に「One-Click Child Theme」と入力すると、下に出てきますので「今すぐインストール」ー「有効化」してください。
子テーマ作成方法
- まずは、どのテーマの子テーマを作りたいかが必要になりますので、「外観」ー「テーマ」で、子テーマを作りたいテーマを「有効化」します。
- 「外観」-「Child Theme」メニューを選択します。
- 次に項目を入れていきます。
- 「Theme Name」・・・ここには、子テーマの名前を入力しますが、わかりやすいように親テーマの名前の一部と「child」を入れておくとわかりやすと思います。(例)「abc_child」など
- 「Description」・・・ここの入力は何てもOKです。(日本語でOK)
- 「Author」・・・ここも何でもOKですが、デフォルトでログインIDが入ってると思いますので、そのままでOKです。
- 「Create Child」ボタンをクリックすると子テーマが作成されます。
これで子テーマのフォルダが作成され、同時に有効化されます。
必要なファイルをコピーする方法
子テーマのフォルダ内には、親テーマ内の最小構成のファイルしかコピーされていません。
例えば、「style.css」、「functions.php」などになります。
これ以外に、トップページのカスタマイズをしたい場合には「index.php」、投稿ページをカスタマイズした場合には「single.php」、固定ページをカスタマイズしたい場合には、「page.php」のファイルをコピーする必要があります。
この「One-Click Child Theme」プラグインがない場合には、FTPを使用してファイルをコピーしてくる必要がありますが、この作業も簡単なのが、このプラグインの良いところです。
そのコピーの方法は、「外観」-「Child Theme」メニューを選択し、プルダウンから選べるファイル一覧から選択し「Copy Template」をクリックするだけで出来てしまいます。
また、至れり尽くせりなところとして、一度、親テーマから子テーマにコピーされたファイルは、プルダウン一覧から除外されるということになりますので、間違えて子テーマのファイルを上書きすることがありません。
如何でしょうか?
「ハードルが高いかも?」と思われていた子テーマの作成、簡単でしたよね。
あとで、カスタマイズ部分が元に戻って泣いても、後の祭りになりますので、それほど時間を要しませんので、がんばってチャレンジしてみてください。