前回、EMS伝票は国際郵便マイページサービスを利用して簡単印刷!もう手書き伝票は不要! という記事の中で、海外に商品を送るのに、日本郵便のEMS(Express Mail Service)を使うといいことを書きましたが、日本郵便で海外に送る手段としては、EMS以外にも送料を安くできる配送方法がありますので、それをご紹介させて頂きます。ただし、送る荷物の重さや地域により変わりますので、都度、ご確認されることをお勧めします。
ではまず、EMSとSALの違いからです。ここでお断りですが、一般的な比較については、日本郵便のサイトを見た方がよろしいです。というか、正確です。ここで書いていくのは、経験談から得たことから書いていますので、ご承知おきくださいませ。
EMS(Express Mail Service)/ 国際スピード郵便
”国際スピード”と書いているように、最優先で取り扱ってくれるサービスとなります。国にもよりますが、2~4日間程度でお客様のところに到着します。
”コストよりもスピード”ということであれば、このサービスを利用することがベストの選択ではないかと思います。
また、私自身とお客様(海外に商品発送している)に確認をしましたが、EMSで商品を送った際に荷物が紛失するというトラブルは今までないそうです。
SAL便(エコノミー航空便)
日本郵便のサイトでは以下のように表記されています。
日本国内と到着国内では船便として扱い、両国間は航空輸送する、船便より速く、航空便より安いサービスです。SAL便はお取り扱い国・地域が限られています。
受取人様の住所の国に届くまで、6~13日程度かかります。
相手国の取り扱いによっては、さらに日数がかかる場合があります。
- EMSよりは、到着に時間がかかりますよ
- SAL便が使える国が限られますよ
ということが大きな違いでしょうか?
ただし、ここでは船便や航空便との比較であってEMSで比較されていないで、EMSとの比較を日本郵便のサイトで比較してみようと思います。
比較するにあたって、アメリカに500g、1750g、1800g、10kgの商品を送る場合を考えてみます。
(1)送り先:アメリカ / 重さ:200g

この場合、SAL便の小型包装物の場合は、EMSより安くなりますが、モノが大きくて軽いものの場合(小型包装物で送れない大きさ)は、EMSの方が安くなることになります。
(2)送り先:アメリカ / 重さ:1750g

この場合も(1)同様となるようです。
(3)送り先:アメリカ / 重さ:1800g

1750gを超えるとSAL便の国際小包で送る方が若干費用が安くなるようです。ただ、この150円の差でお客様に荷物が到着するまでの期間で大きな開きがある場合には、EMSを選んだ方がいいですかね。
(4)送り先:アメリカ / 重さ:10kg

ここまでの重さになると、SAL便の国際小包の方が断然安くなります。また、1個口なら大きな差はありませんが、10個口で送るとなると約15,000円の開きが出てくることになります。
※ 国際郵便 料金・日数は、こちらでシミュレーションすることができます。
このことから、
- 送る国
- 荷物の重さ
- 荷物の大きさ
- 到着までのスピード
を総合的に考えてEMSかSAL便を選ぶ必要があるということですね。
SAL便で2個口以上の複数小口で送った時の経験談
”絶対に起きる” ということではありませんが体験談として。。。。
あるお客様がSAL便で香港に10個口で荷物を送ったときに起きた出来事。




ということが発生しました。これは経験上、EMSの荷物が優先して送られるためにSAL便の場合は、乗せられる分しか一度に送ってもらえないということで起きたのだと思います。ようは、

と言われて、”現地待ち合わせ時間に合流できなかった”ということが起きたということみたいです。
海外に”ある時期に”荷物を送る時の注意点
その”ある時期”とは、クリスマス商戦時期です。特にアメリカ。
この時に日本から荷物を送ると、追跡記録を見ても日本から何日も前に出ているのにも関わらず、相手国での通関手続きが一向に行われないという自体が起きます。これを私は経験しています。
ただでさえ、アメリカのクリスマス商戦と言えば、昔からすごいのにネット通販で商品を購入する人が増えたため、国内の物流業者が対応できないくらいの物量になってしまっているのが原因です。
こうなってしまうとこちらとして取れる手段がありません。気長に待つしか(汗) ※本当はあるのでしょうが、時期的にこちらも動くことができず。。。
わたしも過去に日本郵便のサイトで追跡記録をしたものの変化がなかった(日本から1週間前に荷物をEMSで送ったのに追跡記録ではアメリカに着いていない。おーい。1週間も飛び続けているのか~)ので、日本郵便のサポートセンターに電話するも同じ情報を見ているようで期待した回答が得られるずに、お客さんに状況を説明して「もう少し待って~」と何度かメールをしてました。
ですので、この時期に特にアメリカに荷物を送る際には、
- 早めに送るように心がける
- クリスマス商戦が終わってから(年明けに送る)
- 大丈夫!突っ込む!
の3パターンになるのですが、特に大事な荷物を送るときには慎重に時期を選ぶことをお勧めします。紛失しても困りますので。
この記事があなたの参考になれば幸いです。