最近では、あまり聞かれなくなりましたが、一昔前までは、SEO対策会社の営業文句として
「希望のビックキーワードで検索の1ページ目(10位以内)に表示させます」
というのが流行りました。
その頃は、Googleの検索エンジンも、今ほど、高性能ではなかったために、外部サイトから大量の被リンクを張ることで検索結果に大きく影響している時代がありました。
しかし、わたしがココで言いたいのは、そんなSEO対策業者のくだらない営業トークではなく、「何故、ビックキーワードで上位表示を求めるのか」ということです。
以前に通販会社や小売業の情報企画部門で働いていましたので、くだらないSEO対策業者のトークは何度も聞いていました。「どうやって対策するのか?」と聞くと、決まって答えは、「それは教えられません」という。そんなわからないものに、お金を払いますかね。
そういえば、昔に「こんなSEO対策をうたう業者には気を付けろ!あとから泣きをみるのは自分。」という記事を書いていますので、お時間あれば読んでみてくださいませ。
話を戻しますが、今回のブログの記事タイトルは、「ビックキーワードでは戦えない。ターゲットはスモールキーワードに・・・」ですが、
正確にいうならば、「ビックキーワードでは戦わない!」というのが、正しいですかね。
どこにでも出てくる例で恐縮ですが、「ダイエット」というビックキーワード(1語)で、検索順位の上位に表示させるには並大抵のことではありません。
特に、この分野においては商品を販売している個人だけではなく、ダイエット関連商品をアフィリエイトしている個人運営のサイトも多く存在します。
そして、企業の場合は多くのコストを掛け、サイトのコンテンツの質と量から言っても、到底、追いつくことのできないくらいの投資をし続けています。(長い期間継続しています。)
ただ、投資をし続けている企業も、「ダイエット」というビックキーワード(1語)での検索順位の上位表示を狙っているわけではなく、購買意欲の高い、複数の「ミドルキーワード(2語)」や「スモールキーワード(3語以上)」での検索順位の上位表示を狙った結果、ビックキーワード(1語)で上位表示できているに過ぎないのです。
投資できるような大きな企業でさえ、このような戦略で挑んでいるのに、中小、中堅企業や個人がおいそれと勝てるわけがないのです。
ま、ありえませんが、あなたがダイエット関連商品を扱っていて、「ダイエット」というキーワードで検索結果の1位をとったとしても、サイトへのアクセスが増えるものの、売上には対して影響が無かったりします。
理由は、「ダイエット」という1語で検索してくる人が検索結果に求めている答えが、「ダイエット商品」とは限らないからです。
ただ、あなたのサイトのブランディングという点では、プラスには働くかもしれません。
以前に、ITに全く疎い人にYahooやGoogleの検索順位について、以下のような質問をしました。
「YahooやGoogleの検索結果は、どのような順番に並んでいるか知っていますか?」
「サイトの人気順・アクセス順じゃないんですか?」
IT、特にWeb関連に関わっているものとして、びっくりする答えが返ってきました。
ということは、「ダイエット」というビックキーワードで検索順位の1位をとった場合には、商品が売れるかどうか別として、「人気があるサイト」として、サイトのブランディングができるかもしれませんね。
ただし、最近は見栄えの良いサイトが増えてきているのも事実で、検索者がサイトを訪れた際に
- 内容(コンテンツ)が読みにくい。(文字量が多く、そして行間が少ない)
- どこかでみたレイアウト(無料のものを使っている)
- 内容が乏しい
などと思われたら、あなたのサイトには2度と訪れてくれないと可能性が高くなってしまうことでしょう。
話が、あちらこちらにそれてしまってますね。
ようは、あなたのサイトがこれから目指すのは、多くの「スモールキーワード(3語以上)」で検索上位を狙うことなのです。
3語以上の複合キーワードであれば、「購入」、「通販」、「安い」、「半額」などの購買意欲の高いキーワードが含まれる可能性が高いので、あなたの求めているお客様が来てくれる可能性が高くなるということになるわけですね。
そして、これらのキーワードを含めてコンテンツを作成していくことによって、コンテンツの質も高まり、テキスト量も必然に増加していくことになります。
そうすることにより、「ロングテール」と言われる多くのキーワードでサイトへの流入を増やせることになります。
ただし、「ロングテール」のキーワードでの流入は、1つのキーワードだけ見ると、月間アクセス数が1や2のものばかりになりますので、わざわざ狙うものではありません。
しかしながら、このような少量の流入キーワードが集まって、大きなサイトへの流入になりますので、弱者の戦略としては、いかに多くのロングテールキーワードでの流入数を稼げるかにかかります。
それには、
- ユーザーがコンテンツに何を求めているのか?
- そして、そのユーザーはどんなキーワードを検索窓に打ち込むのか?
という事前調査がとても重要になるわけですね。
ここを端折ったり、自分で予想したりする方が多いですが、「考えなくて良い。探せば良い」ということなのです。