これまで、BASE(ネットショップ)を制作するにあたり、わたしが依頼されて対応したことについて記事でまとめてきました。
今回は、「BASEで独自ドメインを設定。でも、サブドメインしか設定できない。どうする?」ということで解説をしていきたいと思います。
正直、このタイトルを見て何のことかわからない方も多くいるのではないかと思いますが、簡単に言うと、あなたのドメインが、「abcd0123.com」だったとすると
- http://www.abcd0123.com/ → アクセスできる
- http://abcd0123.com/ → アクセスできない
ということになります。
今回の記事では、「http://abcd0123.com/ → アクセスできない」を「アクセスできる」ようにするための方法について説明をしていきます。
「サブドメインなし」から、アクセスさせるためには
方法としては、2つあります。
1つ目の方法は、ドメインを管理しているサービス(例えば、「お名前.com」)の管理画面で設定をする方法。
2つ目の方法は、ドメインを設定したレンタルサーバー(例えば、「エックスサーバー」)の管理画面で設定する方法です。
簡単なのは、1つ目の方法なのですが、「BASE」についてはメールサーバーの機能がないので、お客様とのやり取りをするためのメールサーバーの機能が別途、必要になりますので、2つ目の方法である「エックスサーバー」などのレンタルサーバーで設定する方の方が多いのではないかと思います。
ドメイン管理会社で設定を施す
今回は、ドメインを「お名前.com」で取得したことを前提として書いていきますが、「ムームードメイン」などでも同様のサービスがあるかと思いますので、参考にして頂ければ幸いです。
では、「お名前.com」のどんな機能を使うかというと「URL転送Plus」というサービスを使うことになります。
このサービスを使用することにより、ドメインが例えば「abcd0123.com」であった場合、「http://abcd0123.com/」にアクセスしても、「http://www.abcd0123.com/」に転送され、サイトにちゃんとアクセスしてもらえるということになります。
では、その方法を説明していきます。
①お名前.comのドメインNaviにログイン

②ドメインNaviにログインをしたら、オプション設定のタブをクリックします。

③左サイドバーのURL転送Plusをクリック

④URL転送を設定したいドメインをメイン画面で選択し、青い設定ボタンを選択します。

URL転送Plusを使用する上で必要な情報としては、
- 転送先のURL
- 転送タイプの選択
の2点です。設定内容は難しくないと思いますので、慎重に行ってください。
なお、「転送タイプの設定」についてですが、「フレーム」と「リダイレクト」の2種類が存在します。
どちらでも問題ないと思いますが、
- フレーム転送は、「URL転送Plusで作成したURLをブラウザーのアドレスバーに表示させたまま転送先のWebサイトを表示」
- リダイレクト転送は、「アドレスバーには転送先のURLが表示」
ということになります。好みですかね。
レンタルサーバー側で設定を施す
今回、説明をさせて頂く前提条件としては、
- ドメイン管理会社:お名前.com(ネームサーバーをエックスサーバーへ変更済み)
- レンタルサーバー:エックスサーバー(契約済み)
- BASEで独自ドメイン設定済み
です。詳しくは、
参照してください。
エックスサーバー側でリダイレクトの設定をする
すでに、エックスサーバーでのドメイン設定は済んでいる前提で進めさせて頂きます。
①エックスサーバーのインフォパネルにログイン

②サーバーパネルにログイン

③左カラムの一番下の「設定対象ドメイン」から今回、設定するドメインを選択し「設定する」をクリック

④「ホームページ」メニュー内の「.htaccess編集」をクリック

⑤次の画面で「.htaccess編集」タブをクリックし、以下のコードを追加します。

RewriteEngine on RewriteCond %{HTTP_HOST} ^abcd0123\.com RewriteCond %{SERVER_PORT} 80 RewriteRule ^(.*)$ http://www.abcd0123.com/$1 [R=301,L] RewriteCond %{SERVER_PORT} 80 RewriteRule ^(.*)$ https://%{HTTP_HOST}%{REQUEST_URI} [R=301,L]
※上記は、ドメインが「abcd0123.com」の場合ですので、この部分をご自分のドメインに置き換えてください。
⑥入力が完了したら、「.htaccessを編集する(確認)」をクリック
以上で、リダイレクトの設定は完了です。
尚、DNSレコードの設定
エックスサーバー側でDNSレコード設定をする
次に、DNSレコードを設定して、www.abcd0123.comをBASEのページに割り当てる作業をします。
※独自ドメインが「abcd0123.com」の場合ですので、ご自分のドメインに差し替えてください。
①上記の「リダイレクトの設定」の③まで行って頂き、「ドメイン」メニュー内の「DNSレコード設定」をクリック

②「DNSレコードの一覧」タブをクリック
③「www.独自ドメイン.com」の「変更」ボタンをクリック

④種別はCNAMEを選択。内容を「cname.thebase.in」に書き換え、「DNSレコードの変更(確認)」をクリック

これで作業は終了です。
サイトに訪れてくれるお客さんを取りこぼさないためにも、面倒な作業ですが対応しておくことをオススメします!